6月, 2016 | ものづくりを支援するオフィス游

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2016年6月



2016年6月白水谷渓流釣りの思い出

■ 6月17日(金)曇り
 昨日から今朝方まで降り続いた雨もようやく上がりそうだ。これだけ雨が降れば川は増水し濁り濁流と化し、少しでも流れの緩やかな笹濁りの渓流を探すことがこの時期の釣りの大前提となるはずであった。しかし今年は例年と大きく違う。これだけ雨が降っても蒲田川も高原川も渇水状態のままである。北アルプスから流れ入る雪代が早々に終了してしまったことが要因とか。槍や穂高の北アルプスの山々から雪渓が消えている。焼岳はまるで真夏の山と見間違うようでもある。

 5月の釣行で初めてトライした高原川支流の白水谷は谷が深く、川まで20mほども降りなければならない険しい谷ではあったが、釣果を期待するには十分な渓相であった。宮野さんがわずか数か所で22~23cmの白くきれいなイワナを4匹釣り上げたが、時間がなく後ろ髪をひかれる思いで、途中で引き揚げた谷であった。

 5月のリベンジで山深い白水谷をトライすることにした。白水谷のどこから入渓するか、地図を広げ作戦を練る。できれば5月の場所よりも上流場所に早く移動し、川の状態を見た上で釣り上がるか釣り下がるかを判断したい。
 そのために、白水谷右岸の林道をたどってひたすら上流域に向かう。そして支流を利用して入渓するか、直接林道から入渓路を探すことにした。ところが林道の上りが思いのほか厳しい。上り登攀が連続し、平たんな道がほとんどない。一時間ほど登ると細い支流がある。この支流を下ると白水谷の本流に行けるはず。支流の水量は少なく支流でのポイントは期待できそうにない。橋上から支流を覗いたとき黒い大きな魚がすごいスピードで岩の下に隠れるのを見つけた。50cmはありそうだと宮野さんに報告する。こんな浅場に主のような魚が生きていることに畏敬の念がわく。

 地図上では、さらに上流部に支流がある。そこまでまずは登攀する。途中沢の音が大きく聞こえ、白水谷本流を近くに見える場所を見つける。簡単に入渓できそうである。
 2番目の支流も水量が少ない。支流に流れ落ちる堰堤があり、浅いが落ち込みになっている。ぶどう虫を餌に堰堤際を流すと18cmほどのイワナが飛びついてきた。姿を隠し、慎重に投餌すると22cm~23cmのイワナと27cmのイワナがヒットした。16cmのイワナは放流。ここのイワナはすれていないようだ。4匹の獲物で釣りやめる。

 少し下って白水谷本流に入渓する。白水谷は舐めのような岩が多く、滑りやすい。水量が少なくポイントが少ない。水は透き通っていて、釣りづらい。水深があり、落ち込みのように泡立つそこはポイント。ポイント探して釣り下がるが、釣果は上がらない。20cmほどのイワナを2匹ゲットしただけに終わった。

 一番目の支流を超えて釣り下がると大きな滝に出た。遠巻きにして下ることをトライしたが危険が伴うので中止。支流を伝って林道に出て帰ることにした。
 支流を登っていくと、登攀時に発見した大きなイワナが潜む開きに出た。水深20cm、広さ5~6平方メートルほどの浅瀬。釣りは無理と判断し、タモで捕獲することを試みる。隠れた岩の下を探るが反応がない。そのとき宮野さんが別の岩の下に尾びれを見つける。まるで頭隠して尻隠さずのようではないか。慎重にタモをセットし、追い出しにかかる。勢いよく飛び出した獲物はイワナ。30cmのタモからはみ出している。大きい。体長37cm、体高7cmもある鼻曲がりの雄のイワナだ。こんな浅瀬に生き抜いてきたのだろうか。主のようなイワナに敬意を表して放流することに決めた。
 浅瀬を悠然と泳ぎながらもはや隠れようとはしない。釣り餌のミミズを放り投げるとついばみながら泳いでいる。近くにいる人間を恐れない態度にまたまた感動する。

 写真を撮るのも忘れ、大きな獲物に出会えたことに感謝する。