野田政権の正念場

    •   »  
    • コラム
    •   »  
    • 野田政権の正念場

しばらくブログにアップしなかったが、再開しようと思った。特別の理由はない。今までちょっとずるを決め込んでいただけである。

休んでいるあいだに、政権がおおきく変わった。

菅さんから野田さんに移った。まだ民主党政権が続いている。

民主党の人気は下降気味であるが、対抗の自民党もまた伸び悩んでいる。野党慣れしていないでは、すまされない体たらくである。

野党としての役割を果たし切れていないと映る。野田政権になって「税と社会保障の一体改革」を待ったなしで実施しようとしている。

公務員給与の削減、国会議員の定数削減や特殊法人の削減などの行 政改革と同時に消費税をアップしようとしている。

ギリシャに端を発した欧州の経済破綻は、優良とされたフランスの国債まで1ランク格下げになる欧州危機 が、いつ日本に飛び火するかは予断を許さない状況であるといえる。

この状況を回避するために何が何でも「税と社会保障の一体改革」を実行し、日本が財政危機に適切に対処している実績を世界に向かって示す必要があると判断したためであろう 。

し かし自民党をはじめとする野党各党、いや与党の民主党の議員の中にも大局を忘れ、目先の問題に終始しているように映る。

過去に消費税を上げて選挙に勝った 政権党がないことがその理由なのであろう。消費税アップを掲げて選挙をすれば民主党は大敗する。

新人議員をはじめとした大多数は落選の憂き目にあうのは必 定。

さすれば日本の将来より自分の身の上を憂うことが先となるのであろうか。

もしこの考えを是とするならそれだけで国会議員の資格はないといえる。

なぜな ら国会議員は自分のことよりもまず国民のこと、国家のことを考えることを優先させることで当選を果たしたのではないのかと言いたい。

まさか生活のため生計 を維持するために国会議員なったとは言わないだろう。

国会議員としてこの国の窮状を見たとき、野田政権が打ち出した「税と社会保障の一体改 革」と行政改革に対して、反対であれば代替案を引っ提げて論じる責任があることを自覚してほしい。

ただただ反対だけを唱えるだけでは、いまや許されない状 況にあると考えるがいかがだろうか。

大きな痛みを伴うことをわかった上で、政権与党として打ち出した野田総理の勇気と英断に拍手を贈りたいと思う。

「税と社会保障の一体改革」と行政改革を何としても実現してほしい。野田政権の正念場であるが、やりきってほしい。